・・・シュガーリングワークショップで学んでいる生徒さんは、実技レッスン・自己流改善レッスンを受講し、SAJシュガーリスト認定試験を目指していきましょう。自主練習では、なるべくたくさんモデルで実践 - 復習を繰り返し、多くのケーススタディを経験することも大切です。

よく質問を受ける習得までの期間については個人差がありますが、6ヶ月から1年じっくり取り組んで、やっと正規料金に近い金額でシュガーリングをご提供できるレベルに達する方が多いです。

並行して、WEB対策も進めて行きましょう。ページがクローリングされ上がってくるまでには時間がかかります。またドメイン年齢が古い方が一般的には有利と言われています。(その他要素も重要)

そのため、シュガーリングサロンをオープンするよりずっと前からでもオウンドメディアを立ち上げ、シュガーリングへの想いや学びに対する努力などを発信してみるのもおすすめです。

SEO対策の基礎的知識を勉強し、自分の地域で見つけていただきやすくなるように、ライティングも頑張ってみる。

言葉にすることは簡単ではありませんが、何度も書いて失敗する、やり直す経験から、必ず上達していきます。最初は上手に書けなくても、心を込めて、魂で書くようにすればきっと伝わります。

・・・シュガーリング技術習得・コンセプト・サロン創りを頑張ってきても、認知してご来店いただけなければいけません。

物件の場所が決まったら、Googleビジネスプロフィールを登録し、InstagramやBlogなどで積極的にその場所でシュガーリングサロンをオープンすることを周知させていきましょう。

ちなみに、ローカルに愛される美容室のオーナーさんの助言によると、オープン当初のポスティングが1番効果的だった、という情報もあります。ご夫婦でポスティングを頑張ったそうです。

・・・シュガーリングサロンを周知させるためには、宣伝も欠かせません。

Instagram - Facebook
Google Ads etc...

Morenaの場合には、Instagramでの宣伝やインフルエンサーさんのご紹介により認知度を高めてきました。

1, 魅力を感じて行ってみたい！と思っていただく
2, 実際に行ってみたら想像以上に満足だった
3, また通いたい

お客様お一人お一人がこのように思ってくださることの積み重ね

時間はかかりますが、長い目で見て個人サロンには絶対に必要なのが、そこにしかない魅力発信と、現場での実力の両方です。

宣伝については、ホットペッパーにさえ掲載すればやっていける、数字を上げられる、と考える方も多いかもしれません。

そこでまた最初の自問自答を思い出してみましょう。

自分が出した答えによって、ホットペーパーに対する考え方や掲載内容について、まったく異なったものになってくるはずです。

・・・シュガーリング実技レッスンを行うサロンは、実際にサロンワークが行われている現場です。
必要な道具や管理の仕方をよくチェックして、サロンオープンに備えましょう。

・・・以下、必ず必要な商材をリストアップします。

►エステベッド - 妊婦さんをご担当していく予定がある方は、背もたれが起き上がるタイプが必須です。1万円台の安価なものから20万円以上のものまで品質の幅が広いです。尾てい骨が当たるところがへたりやすいため、厚みがあるタイプ・高さが調節できるタイプがおすすめです。腕置きや顔の部分が抜ける性能は必要ありません。シンプルで質の良いものがおすすめです。

►使い捨て防水紙シーツ - シーツの下にバスタオルを敷く場合、衛生的にはお客様ごとに交換・クリーニングをする必要があります。エステベッド用タオルシーツは想像以上に大きく、1日何枚も洗濯することは非現実的。よって、質の良いエステベッドに、使い捨て防水紙シーツを敷き、お客様ごとに交換・ベッドの拭き取りを行う方が効率的です。また、洗濯時の洗剤・水道電気使用量を鑑みても、環境への負荷は紙シーツの方が低いと考えられます。

►お客様のお洋服カバー・・・施術時にパウダーやシュガーペーストの付着を防ぐもの。リネン布やフェイスタオルの大きさが便利です。

►お客様が快適と感じられる枕・・・フラットなエステベッドでの滞在がより快適になるようなもの。薄めで小さめなものが脇や肩周りの施術の邪魔になりづらいです。

►施術用具台/ワゴン・・・天板がシュガーペーストポット2台とその他用品が置ける大きさ・キャスター付きであると便利です。3段になっているとさらに便利です。

►ワゴンにセッティング・準備するもの
・シュガーペーストSoft&Firmをセットしたポット2台
・グローブ - ゴムアレルギーのお客様への安全のため、合成ゴム(ニトリル)とビニールの2タイプを用意することをおすすめします。天然ゴム製品は避けましょう。
・コーンスターチパウダー
・Chapter9, で学ぶ手作りアロマウォーター
・CLAYCARE™️クレイトリートメント
・スパチュラ&ストリップ・・・"アイスの棒"で検索/使いやすい幅/長さのものを準備・ストリップはロール状のものを購入しカットして使用します。
・コットン・・・衛生面に配慮し蓋付き容器に保管します。フェイスシュガーリング用には小さくカットしたものもあると便利です。
・保湿用オイル・・・Chapter9,を参考に、吹き出物リスクが低いオイルを選びましょう。
・ジェル状に準備したCLAYCARE™️ピュリファイングマスク
・ツイザー
・紫外線殺菌機・・・使用したツイザー・ピュリファイングマスク用スパチュラを殺菌します。
・手鏡/髪留クリップ
・手指消毒液
・ミニゴミ箱/ポリ袋

►あると便利なもの
・電子レンジまたはおしぼりウォーマー・・・シュガーペーストを温めて絞り出す時に使用します。
・シュガーペースト絞りトング

・・・サロンの内装を考えていく時には、デザインやお客様の快適さと共に、シュガーリストが無駄なく動きやすいセッティングを考える必要があります。

・・・最初から完璧なサロンを目指すことは大変かと思います。自宅・ワンルームマンション・テナントをサロンにするいずれの場合も、最初は以下のことを考えながら内装デザインを考えてみましょう。

►お客様的動線 - ご来店→雨が降っている場合の傘置き場→カウンセリング/同意書記入→施術室ご案内→洗面所利用→お着替え→アクセサリー管理→施術→ホームケア用品アピール→お着替え→アフターケア説明→お会計→お見送り

►シュガーリスト的動線 - 待機中の事務仕事→お出迎え→お着替え中の待機→施術→ベッド周りの動き→アフターケアトリートメント中の出入り→洗面所利用→お会計準備→お見送り

• コンセントの場所とワゴンの位置
• エステベッドの位置と向き
• ベッド周りの空間確保
• 照明の位置と光の量や色
• ホームケア用品のディスプレイ場所
• お客様とシュガーリストの手洗い場所
• 空調の位置
• 次のお客様の待機場所
• 消耗品在庫や事務用品保管場所
• プライバシー確保

・・・日本のエステ・脱毛業界には公的資格はありません。そのため、いずれかのスクールが発行するディプロマ(修了証)や認定証をもって、施術者の学習経歴を証明することになります。

そこで、公的資格がない分野＝スクールでさえ誰でも開校できるという現状について、よく考えてほしいのです。

私の経験では、SAJの説明会参加者である初心者が、翌月にはスクールで講師をしている・シュガーペースト販売元を立ち上げている、などを目の当たりにしてきた事実があります。

現場経験がない人により立ち上げられたスクールから次々と派生し、日本ではシュガーリングがどんどん普及しています。

いずれかのスクールで学んでディプロマを発行してもらった＝シュガーリング技術レベルを証明できる、という式にはならないというのが真実です。

・・・シュガーリングは、正確な知識を得るだけでなく、たくさんの訓練・様々なケーススタディを重ね、自分なりの身体の使い方を探求し結果を生み出していく、本当に奥深いクラフトマンシップです。

いずれかのスクールで学びを修了した時点ではまだまだスタート地点

だから、本当に技術レベルを証明できるものは、ディプロマ(修了証)ではなく、熟練たちの審査による試験の合格者だけが得られるCERTIFICATION(認定証)である、という考えによりシュガーリングワークショップではあえてディプロマの発行を行なっていません。

SAJ(一般社団法人日本シュガーリング協会)では、現在日本ではトップレベルのシュガーリストたちが集い、SAJシュガーリスト認定試験の審査員を担当しています。(レッスンを終えたシュガーリングワークショップの受講生は、特典の受験チケットにより無料でSAJシュガーリスト認定試験を受けることができます。)

今の自分のシュガーリングレベルを審査されることにより、本当の自信につなげることができる認定証です。

修了証と認定証の違いをしっかり見つめて、意味を持つ証明書とは何かを考え、取得を目指していきましょう。

・・・シュガーリストとしてのメンタルの強さとは、お客様に痛い思いをさせたり、クレームを受けても気にしない鈍感力ではないと思っています。
自分の改善点に蓋をせず、向き合い、乗り越えていく気持ちの強さをいかに継続できるのか、だと思います。
ビジネス面でも、倫理観なくしても金銭的な成功を収めることが強さだとは思いません。

「本当のシュガーリングとは何か」を習得し、痛みが少ないシュガーリング技術とただヘアを抜くだけのシュガーリング技術の違いを伝えることは簡単ではありません。中々伝わらないからもどかしく、悔しい思いも味わうでしょう。

シュガーリングが深く、難しいものであるわけは、「知る責任のある人たちが理解できるよう」に違いありません。

- 「もし、誰もが鉛を金に変えるようになったと想像してみたまえ。金は価値を失ってしまうよ。」

これは、アルケミスト O Alquimista(Paulo Coelho)という本の中の言葉です。

何度も挫けそうになるかもしれません。

そんな時には、
- 「がまん強く、もとごとを深く探求する人だけが『大いなる作業』を達成できるんだ。」 
という言葉を思い出してみましょう。

シュガーリング習得や自分のサロンビジネスの夢のために

強い気持ち、信念を持ち続けながら、一歩一歩達成していく道を、一緒に楽しんでいきましょう！